2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

カント「道徳形而上学原論」(岩波文庫)第二章72〜75段落

(72)このように「道徳的」と言える条件を厳しく設定できるのはなんのためであるか。 理性的存在者は身体性に由来する自然法則の制約、すなわち身体的欲求や傾向性からは自由であり、理性的存在者自身が自らに課す普遍的法則に服従することになる。あらゆる…

カント「道徳形而上学原論」(岩波文庫)第二章68〜71段落

(68)この段落ではこれまでの議論を繰り返し確認している。 客観的原理に従う、すなわち「義務」に基づいて行為するということは、何らかの感情に由来するものではなく、理性的存在者相互が関連しあうそのことに基づくものである。というのも、理性的存在者…

カント「道徳形而上学原論」(岩波文庫)第二章62〜67段落

(62)ここまで確認したような理性的存在者であるならば、それぞれの理性的存在者は自らを<自らの意志の格律によって普遍的な道徳原理を構築する立法者>として見做さざるを得ない。このような立法者という観点から、自らの行為を判定するべきである。 この…

カント「道徳形而上学原論」(岩波文庫)第二章60〜61段落

(60)定言的命法なるものが存在するとすれば、前述の「各人の意志こそ、すべてその格律がを通じて普遍的に立法する意志」という原理が必ず存する。 この原理は「普遍的立法」という理念をその中にもち、あらゆる利害関係、自身の傾向性を排しており無条件的…

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エイプリルフールだけど、はい、でもこれはちゃんと読んだ奴です。春休みも終りに近づきまして、ちょいちょいガイダンスとか始まっております。被災地域等はまだまだなようですが、一足お先に勉強させていただきます。どうぞご自愛を。はい、ではこれいきま…