大学は春休みもあと一ヶ月とか冗談勘弁
一見多そうに見えますが、思想地図やミカドの肖像はかなりの日数かけて読んだので水増しみたいなもんですね。
松岡正剛氏が「ギア」という言葉で読書における調子の善し悪しのようなものを表していますが、僕はこの月大変不調でそのため小説が多めです。
というような言い方をしますと、真摯に文学に向き合ってる方に怒られてしまいそうですが、それは私が「プロットを貪る」だけのド低脳読みしかできないので、気分転換にちょうどいいというだけですのでどうかそのお怒りをお鎮めくださいませ。
・今月の一冊
今月の今月の一冊は 佐藤友哉「フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人>」(講談社文庫) です。
フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)
- 作者: 佐藤友哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/15
- メディア: 文庫
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まあ、あまり詳しい説明はしませんが人からいただいたんですね。一九八四年と一緒に。元々は一九八四年が欲しくて、それで頂いたんですけども、その時にプレゼントしてくれた方が一緒にくれたのがこの「フリッカー式〜」だったんですね。
大変分厚うございまして、集中力もあまりないことが自慢なのですが、これは一気に読めまして面白く拝読しました。
くれた方によれば色々と問題作なようでググれば様々な書評も出てきますが、まあ僕は純粋に楽しめました。これも私の文学的素養の無さといいますか引き出しの少なさが助けてくれてるのかもしれませんが、そこまで自らを卑下すると今度は作者に失礼なのですっきり言いましょう「面白かったです」
はっきり言って謎すぎてプロットだけ言っても何も伝わらないと思うんですが、一応シリーズ物らしいので色々読もうと思いますー。
例えば今月読んだもので、「一九八四年」や「希望の国のエクソダス」と言ったような本が並んでいますが、これは僕が読んだ社会学・政治学チックな文章で引用される頻出の小説だと思うんです。一九八四年は「情報化社会がもたらす監視社会云々」のような文脈で、エクソダスは「この国には何でもある、ただ希望だけがない」みたいなセリフの引用で。
で、実際この二つの本ってこの「」が書いてるだけだし、ちゃんと読んだことなくてもプロットくらいは知ってるって人も大勢いると思うんですよね。もちろんそういう本に対してきちんと原典をあたる誠実さみたいなものは必要だと思うんですが、拡張性に乏しいなとか思っちゃうんですよね。
その点!!!!!「フリッカー式〜」は前述の2つに比べれば読者数も少ないだろうし、社会学的な文章で引用されてるのも見たことないんで、僕がこっからなにがしかの着想を!!!!!!!!!!
まあどうでもいいんですが。あと舞台が北海道の札幌以東なんで凄く馴染み深いってのもあったし、人から借りたり頂いた本てちゃんと読もうとしますよね。あ、先月は上にもある「倫理学(ブックガイドシリーズ基本の30冊)」もいただきました。重ね重ねお礼申し上げます。
本はいくらあっても腐らないので大丈夫です(白目
・今月の一曲
ミスチルのこういう曲ばっかのアルバムとかないんすかね。こういう曲、ってのは「ニシエヒガシエ」とか「フェイク」的なものを指してるんですけど。まあ自分で探せばいいんですけどごめんなさい。