東京滞在雑感と、責任論(はまた今度)

このブログというのは、過去のエントリ(といっても僅かですが)をご覧いただけばわかりますように、基本的にはTwitterありきのものでTwitterで何かあったときにまとめて書く場として考えております。なので気分次第で更新しまくる可能性もあれば、これまでのように放置することもあるわけです。しかしいくらなんでも丸々一月以上放置するのも如何なものかと思いまして、8月中に一本も書いていないので今日書こうと思った次第です。31日の夏休み最終日に宿題を終える小学生のようですね。最も、札幌の小学生は「31日が夏休み最終日」という言説はよく実感できないものです。


さて、先週の24日から29日まで東京に滞在しておりました。毎日毎日いろんな人とお会いして、それらは全てTwitter絡みだったものですから、日々のつまらなさに鬱屈していた僕にとっては何とも素晴らしい、刺激的な日々でした。

こういう本当に「日記」的なエントリを書く気は無かったのですが、お礼がてら振り返ろうかなと思います。


初日、24日。夜勤明けのたるい体を飛行機に預け、東京へと向かいました。飛行機降りた直後、モノレール降りた直後は本当に帰りたくなりましたよ。札幌涼しいわ、マジで。暑さの質が違うよ。
さて、その日お会いしたのは、学生とユーストリーマーとWeb屋さんでした。(多分、この振り分けは若干問題がある)

当初からこの面子で飲んだくれる予定はなかったのですが、流れであれよあれよとこんな感じに。一応、全員Twitterでお話したことはありましたし、アイコンが実写だったりUstで見たことがある顔だったので、「お、本物や」とすこーしテンションがあがったり。

はっきり言いますと、このユーストリーマーとWeb屋さんの会話には割って入れなかった。まーすごい。まーすごい。よく喋る。僕も口数多いほうだと自負してたんですけどね、小物ですよ。でもね、苦ではなかったんです。

ちょっとここでは言えないようなお話とかもありましたけど、ものすっごく臭い言い方をすると「きちんと夢を追いかけてるな」と。そういう印象でした。きちんと、ですよ。これ大事。今現在の在り方そのものは、もしかすると世間一般の「きちんと」からは外れてしまってるかもしれない。ところがですね、「夢を追いかてる」という意味合いでいくと、すごく「きっちり」してる。いや本人らは否定するかもしれませんよ。けどね、僕はそう思った。ただただ羨望ですよ。羨望。小学校で言うと、1年生と上級生くらいの歳の差ですけどね、あと数年後にこういう風にいられたら幸せだろうなと、強く感じました。まじで。

終電逃した後、中途半端な時間に退店したので、新宿から渋谷まで歩いてお話してました。まあ僕が気がかりなのは、無灯火+ブレーキ無しのチャリに乗ってて警官から逃げようとしたところ、ラリアットされた彼が無事かどうかということですかね。


さて翌日なんですが。翌日といっても体内時計はめちゃくちゃですが。25日。言い忘れました。僕はこれが(建前上の)目的で東京に来たんです。ハーバード大学マイケル・サンデル教授の東大特別講義。
模様はNHKや東大の方で公開されるようなので、一応ざっくりとした様子や僕の感想なんかはこちらまとめよう、あつまろう - Togetterにあるので、もしよろしければご覧ください。
ここでは東大の感想。僕、初めてだったんですよ。まあ連れてってもらって、行きまして。赤門とかちょっとビビリながらも「舐められちゃいけないね!」って気持ちで何食わぬ顔でくぐりました。本当は写真撮りたかったな・・・。で、会場の安田講堂をどかーんと。おおお!中入りましてね、結構いいブロックでした。ぽいぽい!なんかそれっぽい!みたいな頭の悪い感想。

終了後、お世話になってた連れの所属するところへお邪魔。なに、コモンズっていうの?よく知りませんけども、そこにお邪魔しましてね。これがすごいの。24時間解放されててね、IDカードで出入すんだけど、まあ自由よ。図書館みたいに静かにしなきゃいけないってわけでもないし、自由に会議したり作業したりしてね、お水とかあって、無線LANもあって「おおすげえ」って。東大生とか僕のあほ中学・高校から出なかったし、連れも似非東大生なんでね、ガチ東大生と初めて口効いたんですけど、それはそれはお美しい東北美人の方と、知的な雰囲気漂わす某メディア内定者の方と二三お話しましてね、ああこれは何かいいなと。よくわかんないけど、いいなと。

よくね「東大は権威にあぐらをかいてる」なんて批判ありますけどね、そうなんですかね。僕はここにお邪魔したとき、大学の理想を垣間見ました。基本的には自治できてるし、お好きにどうぞって感じがね。こういう空間を提供できてる大学って全国にどれくらいあるんだ。国際教養大学は図書館が24時間解放だっけか。いいよね、それも。本当に東大があぐらかいてるとしたらよ、こんな面倒なことするかね。
二部を廃止する私大、22時ロックアウトがデフォ、いちいち申請しなきゃ使えない教室。面白くないっすよねー。

教師が東大にこだわる理由はわかりますよ。これは行くべき。どの学部も素晴らしいのだろうけど、特に人文科学系は行くべきだと思うね。なんでか。いやそらね、自然科学系なんていうと研究費の問題とかあって、やっぱ東大じゃんてなるのだろうけど、人文科学系で推したい理由は同級の存在だよ。僕が出会った東大生なんてごくごく一部だけど、ここにはいるね。たくさんいる。人文科学系ってのは一人でやってても虚しい。(それがいいって人もいるだろうけど)学校によっては先生が熱心にかまってくれるかもしれない。けどね、やっぱりくどくどできる友人がいた方がいい。そういう充足感を得ている大学生は何も東大生だけではないだろうけど、もし受験生とか見てたら今すぐ志望を東大にしてね、三浪くらいまでしてもらって、院とか行って、ハイリスクな人生を送ってください。期待してます。


で、その後に会った人なんですけども。

僕の想像より20cmくらい身長が低かったです。それはどうでもいいんですけど、この人はね、とにかく聞き上手。まあ、上手。行ったことないですけど、人気のホステスさんとかこんな感じなんでしょうね。話し手を乗せるのが上手い。僕、まんまと乗せられちゃてね。てへ。途中、顎が痙攣したんですよ。ほんとに。初めてだったからびっくりした。
立教大学もちょっと見てきました。洒落乙ですね。なんすかあれ。やっぱ敷地面積の問題じゃなくて、校舎の雰囲気とかの問題ですね。

あと別に他意はないんですが メモ:池袋のラーメン屋はそんなんでもない


二日連続でオールでした。。。地元では滅多にしません。。。



翌日はお忙しいところお時間いただいて、全国回ってる方にお会いしました。すげえなああって。何かいっぱい聞きたいことはあったんですけど、距離感を見誤らないようにって引き気味になったのがよくなかったな・・・。僕、結構人見知りなんでね・・・。今度は札幌でお会いするお約束。いつになるかわからんけど・・・。
とりようによっては失礼かもしれないけど、「案外、どうとでもなるんだな」というのは強く感じて、まあ僕もぼちぼちやっていきたいなと。なんかね。そんな決まってないけど。



それが26日の話で27日か。この日はね、二郎行ったんですよ。二郎。初めてでした。目黒の。緊張しましたよー。ラーメン食うだけなのにね。不思議。
旧知(?)の友人とも呑みました。初対面で前からお会いしたかった人とも会えて、嬉しさ満点です。Ustもやったので、もしかしたらご覧いただけた方もいたかもしれませんね。
あ、そうそう。ちょうどいい機会なので少し言わせてください。きっと言っても変な感じにならないと期待して。


僕はこのUst配信反対だったんですよ。そんなに乗り気じゃなかった。なぜか。
この配信に何の意味があるのか、てことを考えたときにそれは単にTwitterのフォロワーとの交流みたいなものもあったのかもしれないけど、僕は「僕等の共通項」を優良コンテンツとして考えていた節があるのではないかと勘ぐっていたんですね。そういうのに、ある種の特権意識みたいなものがあったのではないかと。

僕は「共通項」そのものを、黒歴史化したり恥だと思ったりすることはないので、そういう意味ではないんです。どうせ実名だし、わかるときはわかる。ただその「共通項」を一つのコンテンツとして見て配信に至るのはどうなんだと。「ダダ漏れ」なんて手法で飲み会配信して楽しくできるのは、パーソナリティー自身が人気コンテンツと言える場合が殆どですよ。でも我々はそうではない。

だいたいですね、僕はネット配信を見始めたのは昨年の5月頃からで半年くらいは廃人でした。それでバラエティ的番組の良し悪しってのもおおよそ視聴者としては把握してるつもりなんです。Ust、しかもソーシャルストリームを使ったコメント機能となると、これはかなり属人性が強くなってしまう。一度コメントしちゃうと、そうそう抜けられない。これは情ですよ。
ダダ漏れ」で適当にやっておけばいい、なんて嘘です。カメラあってマイクあって「はいじゃあ視聴者気にせずに」なんてのは、かなりコメントのみで盛り上がってないと言えないことで、どうしたって普通は盛り上げようとするためにナチュラルさから離れていきます。それが嫌だった。なんか変な感じになりそうだなあと。

結果的に申し上げれば、それなりに楽しくはできました。自由に出入りしてもらってましたし、僕はTwitterの方でやりとりしたりして、きちんと拾っていくことに気をつけてたら割とね。まあだから今更非難はしないんだけど、実際のところどうだったんだろうとは思う。配信側も見てる側も。はっきり言えばいいんじゃね?とね。



翌日は幼稚園からのお付き合いの友人と飲み、一泊させてもらいました。それまでが初物尽くしでかなり刺激に満ちた日々だったので、気の置けない友人と過ごす東京滞在最終日というのは、日常への架け橋として非常によかったのだと思います。ああ、もうほんとこの家の皆々様にはどう感謝すればいいやら。。。

滞在最終日は少し時間があったので、早稲田まで行ってみました。東大・立教と続いて初めてお邪魔する大学。大隈講堂前で写真撮ったりして、なんかミーハー。
Twitter初めてから早稲田生とお話することが増えたので、勝手に親近感湧いてる学校でした。やっぱいいとこだった。くっそ。




てなわけで。かんなり駆け足で振り返りました。

本当はこれに続いてサンデル講義で未だに引っかかている点を書こうと思ったのですが、何としても8月中の更新を目指したく、このへんでお暇。。。
また日を改めてそのことは書きましょう。


最後に。この滞在期間中、ずっと泊めてもらったとこがある。都心からは少し離れた場所にあるその街を、僕はとっても気に入った。(坪井さんありがとう。)
駅の周りに生活感があった。客も店も、そこに生活している感じがあった。

振り返って自分の住んでる地域や田舎の方を考える。所謂「ジャスコ的なもの」は綺麗で便利で整っている。その街のように、店舗が乱立している状況より好ましいという人もいるかもしれない。

でもなー やっぱりつまらないですよ。つまらない。ああいう、無駄に雑多というか、無秩序な秩序みたいな空間はそれだけで楽しい。これが首都と地方都市の差かなと思います。単純に人が多いというのは、基本的にはいいことだと思います。やはり少ないところになると、こういう街づくりは成り立たない。「ジャスコ的なもの」に頼るほかないわけです。それは合理的でみんなのためになる。
何も街の雰囲気の問題だけを指して「人が多いことは良い」と言ってるわけではない。この数日間でお会いした人達全てに対して思ってる気持ちでもある。たかだか180万人の街で、どれほどの人と出会いどれほどの人と気持よく話せるか。そういうことを考えてたら、今すぐにでも東京に行きたいなと思いましたよ。これは簡単な憧れの意識とかでは済まない。


まあちょっとね、なんかね、疲れました。また今度、責任論の話とかしますんで、はい。すいません、読みにくいでしょ、いろいろと。今回は意識的に文体崩してみたんですけど、どうなんですかね、こういうの。大江健三郎よりはマシかなと思います。

では、また。みんな、ありがとうございました。
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